PICAXEとは?
PICAXEはマイコンの一種で"ピカクス"と呼びます。イギリスのRevolution Education社が1999年に、ホビー用途に人気のあったPICマイコンをベースにして、パソコンから簡単にプログラミング出来るブートローダを組み込んだ、教育用途向けのマイコンです。
本家のホームページは以下にあります。
日本では以下の二社が代理店になっていて、購入が可能です。
また、PICAXEのオンラインショップから直接購入することも可能です。
どうやって使うの?
PICAXEはPCやMAC上でプログラミングを行い、それをPICAXEへ書き込みます。プログラム言語はBASIC言語や今話題のScratch、それにScratchと同様の図形プログラムBlocklyなどがあり、このプログラムを専用USBケーブルを通じてPICAXEにプログラムを書き込みます。書き込みが終了するとすぐにリセットされ、PICAXE上でプログラムが実行されます。このプログラミングや書き込みはフリーの専用ソフトで行います。
USBケーブル(USB-シリアル変換)
PICAXEに使用する専用USBケーブルですが、USB→φ3.5ステレオミニプラグからのシリアル信号に変換して書き込むのですが、結構値段が高く(AXE027として秋月電子で2,100円で販売)、しかもPICAXE側にははんだ付けも必要で、手軽に試してみるには少しハードルがあります。そこでこの基板ではこのUSB-シリアル変換機能を基板上に実装し、PCやMACとの接続が手軽に出来る様になっています。
uC board for PICAXE 08M2
この基板のコンセプトはマイコン(PICAXE)のプログラミングとその実行を出来るだけ手軽に出来る様に作りました。基板上にUSB-シリアル変換機能があるため、高速データ通信用のMicro USBケーブルをPC、MACに接続すれば、すぐに使用できます。
主な部品は以下になります。
uC board for PICAXE 14M2
この基板のコンセプトはマイコン(PICAXE)で実行できるほとんどのことが手軽に出来る様に作りました。特にGroveコネクタ(I2C)を基板上に備えてあり、簡単に様々なセンサなどを試すことが出来ます。またuC board for PICAXE 08M2と同様に基板上にUSB-シリアル変換機能があるため、高速データ通信用のMicro USBケーブルをPC、MACに接続すれば、すぐに使用できます。
主な部品は以下になります。
PICAXE Editor 6の使い方
ここではBASICでの使用例を示します。
PICAXE Editor 6を立ち上げると左にWorkspace Explorerが出てきます。ここで、PICAXE Typeを"PICAXE-08M2"にします。そして、USBケーブルでPCと基板を接続し、COM Portの"Refresh COM ports"をクリックします。自動的にPICAXEが接続されたCOMポートが選択されます。たまにこの選択がうまく行かない場合がありますが、その場合はPICAXE Editor 6を立ち上げ直してください。
PICAXEの認識(正しいCOMポートが選択された状態)になりましたら、"NEW"をクリックし、ワークスペース上にプログラムを記載します。始めに以下の様なLチカを入力し、保存します。LEDの足の長い方を基板上のC.0と書かれた方に差し込み、足の短い方をGNDと書かれた方に差し込みます。この後、PICAXE Editor 6の"Program"と書かれたボタンを押すとPICAXEへ書き込みが始まります。書き込みが終了するとLEDがチカチカします。
I2C接続
秋月電子で売っているAE-AQM0802 を使った、I2Cでの接続例です。Jumperを接続し、AE-AQM0802 との接続を以下にします。AE-AQM0802のRESETはモジュール内でプルアップされているので、接続は不要です。なお、この基板は5VなのでAE-AQM0802のコントラストは5V用の設定になっています。
Scratchでのプログラミング
ScratchでもLEDを動かすことが出来ます。Scratchの場合はPC上でパラメータを変更すると、すぐに基板に反映されます。
Scratchのインストールを行います。以下のページからScratch 2.0 オフラインエディターをインストールします。
その際に、Adobe AIRをインストールしてから、Scratch オフラインエディターをインストールします。通常Scratchはインターネット接続 をしながらプログラミングしますが、ここではインターネットに接続しないオフラインで行います。
次にScratch上からPICAXEをプログラミング出来るS2P Helper Appをインストールします。PICAXE - Software - Scratchのページからダウンロード、インストールします。
起動はS2P Helper Appから行いますが、始めに基板をPCと接続します。その後、S2P Helper Appを起動します。尚、プログラムとしては "S2P for Scratch"という名で登録されていると思います。起動すると下記のウィンドウが出てきます。
この状態から、PICAXEで"PICAXE-08M2"を選択し、"Refresh Port List"をクリックして適切なCOM Portを選択してください、その後"Download Communicator Program"(これは一番最初の起動のみ)、"Connect"を押します。そうすると、以下のように"Communicating with PICAXE"の表示と右隣が緑色になります。
この状態で、OpenをクリックするとScratch オフラインエディターが起動します。ここでSratchオフラインエディターの"More Blocks"をクリックすると、以下のようにPICAXEの表示と緑色の表示がされます。
ScratchのPICAXE用の命令はこの"More Blocks"にあります。下記にLチカの例を示します。C1にLEDを接続すると、Scratch上で一回クリックを行うと、所望のタイミングでLEDが点滅します。